多摩川通信

昭和・平成の思い出など

日本国憲法の栄誉

日本国憲法を生んだ密室の九日間 (角川ソフィア文庫) 作者:鈴木 昭典 KADOKAWA/角川学芸出版 Amazon 戦後まもなく制定されたある法律について国立公文書館で立法時の資料を閲覧したことがある。出てきたのは厚紙の表紙に紐で綴られた分厚いもので、開けてみ…

限界集落は招くよ

限界ニュータウン 作者:吉川祐介 太郎次郎社エディタス Amazon 数年前、東京で高校時代の友人と歓談したときのこと。帰省した折にわざわざ私の実家がある集落を車で通り抜けてみたらしい。「いいところだね」と言う。お世辞を言い合う間柄ではないから本当に…

陰謀論では済まない

9/11: 爆破の証拠 - 専門家は語る Richard Gage Amazon 「9・11の矛盾 ー 9・11委員会報告書が黙殺した重大な事実」(デヴィッド・レイ・グリフィン/緑風出版)を読み、ドキュメンタリー「911:爆破の証拠ー専門家は語る」を見て、今さらながら陰…

シーボルト事件とは何だったのか

文政十一年のスパイ合戦―検証・謎のシーボルト事件 作者:秦 新二 文藝春秋 Amazon 1829年12月30日、33歳のシーボルトを乗せたオランダ汽船が出島を離れて港口に差し掛かった時、汽船に向かって漕ぎ寄せる一艘の小舟があった。やがて汽船からもボー…

打ち続けること

人生はそれでも続く(新潮新書) 作者:読売新聞社会部「あれから」取材班 新潮社 Amazon 10年ほど前だろうか、テレビの囲碁対局であまりに早く大勢が決まってしまったことがあった。往年の名棋士である解説者によると、もはやどうにも挽回のしようがない状…

伊藤博文のVサイン

伊藤博文 近代日本を創った男 (講談社学術文庫) 作者:伊藤之雄 講談社 Amazon 明治20年(1887年)4月20日午後9時、鹿鳴館時代のクライマックスとして歴史に刻まれた仮装舞踏会が幕を開けた。時事新報は「内外朝野の貴顕紳士及び其夫人等の参集はほ…

対米開戦の責任を問う

日本人はなぜ戦争へと向かったのか: メディアと民衆・指導者編 (新潮文庫) 作者:NHKスペシャル取材班 新潮社 Amazon 1931年(昭和6年)の満州事変から太平洋戦争へと至る歴史の中でどうにも理解に苦しむのは、陸海軍がともに勝ち目がないと考えていたは…