多摩川通信

昭和・平成の思い出など

法学部盛衰記

大学の誕生〈上〉帝国大学の時代 (中公新書) 作者:天野 郁夫 発売日: 2009/05/01 メディア: 新書 法政大学の歴史は1880年(明治13年)の東京法学社の設立から始まる。同大学の校歌(佐藤春夫作詞)は「青年日本の代表者」と謳っているが、東京法学社が設立さ…

ロシアから見た日本海海戦

もうひとつのツシマ ~ロシア造船技術将校の証言 作者:ウラジミール・コスチェンコ 発売日: 2010/11/29 メディア: 単行本 昔、東欧の人と話をしていたとき、何かの拍子で日露戦争の話になった。「203高地の攻防戦でロシア軍として戦っていたのはポーラン…

崇貞の庭に

朝陽門外の虹-崇貞女学校の人々- 作者:山崎 朋子 発売日: 2003/07/04 メディア: 単行本 昭和51年(1976年)の夏、桜美林の名は一躍全国に轟いた。 第58回全国高等学校野球選手権大会で、桜美林高校(西東京代表)は、夏の甲子園初出場だったが名だたる強…

参加することの意義

アナザー1964 パラリンピック序章 作者:稲泉連 発売日: 2020/03/18 メディア: Kindle版 「参加することに意義がある」というのは近代オリンピックの精神を示すクーベルタンの言葉として知られている。ところが、この言葉はクーベルタンが生み出したもの…

阿南陸相の自決

日本のいちばん長い日(決定版) 運命の八月十五日作者:半藤 一利文藝春秋Amazon阿南惟幾(あなみ これちか)は、太平洋戦争終戦時の陸軍大臣で、昭和20年8月15日、「一死以テ大罪ヲ謝シ奉ル 神州不滅ヲ確信シツツ」という遺書を残して自決した。 終戦時、陸…

金魚の思い

金魚のことば-君のきもちと飼い方がわかる82の質問発売日: 2013/06/07メディア: 新書 金魚に感情はあるか?そう問われれば、私は確信を持って「ある」と答える。 金魚の感情が如実に現れた場面を目撃して胸を突かれたことがあるからだ。 まだ幼かった子供達…

蝦夷が駆ける

平泉 北方王国の夢 (講談社選書メチエ)作者:斉藤利男発売日: 2015/01/23メディア: Kindle版 古代、東北地方の人々は蝦夷(えみし)と呼ばれた。蝦夷の住む地域は大和朝廷の直接支配の外であり、いわば日本国の外だった。それでは蝦夷は未開の民だったかとい…